これは、改めて調査するしかない。
僕たち私たち、今まで豚組しゃぶ庵にお邪魔したときは、だいたい大広間に行っていました。というのも、大広間には、大広間人だけの、豚組しゃぶ庵による、大広間人のためのオトクなメニューがあるんですよ。
それが前菜9品/コロッケ/豚&野菜しゃぶしゃぶ食べ放題/とんこつしゃぶ麺/デザートの組み合わせという、広間限定 【食べ放題・飲み放題プラン】です。
お値段は5900円。2時間30分まで利用できると考えたらリーズナブルですよ。
しかし食欲も酒欲も満たされるラインナップゆえに、メニューを開くことはまずありません。ロース煮、ゴールデン(略)メンチかつなど、魅力的な名がそこには記されているというのに!
ソーセージ(時価)という、ネタにするしかないネタまっしぐらなお宝もあるというのに!
同様に、お酒も飲み放題のリストしか見ていませんでした。ビールに焼酎、日本酒にワイン、サワー系も豊富で、みんなでニギヤカに楽しみながら御豚様のヴェールをひらり、ひらりと湯桶のなかで踊らせ続けるなら、ハイボールでSay Helloするのがピッタリだったし。
でも今回、酔う前にじっくりとメニューを見ていたら、緑川あるじゃんか! ビールもKAGUAにサンクトガーレン、グレンリベット12年のハイボールなどなど、ゆったりした空間で楽しみたいグラスばかりです。
豚組しゃぶ庵のワインラインナップを支えているいろはわいんの寺田さんに、今回ご提供いただいたワインはこちら。
Irouleguy Rosé Argi D’Ansa(イルレギー ロゼ アルギ ダンサ バスク地方)
Txakoli No.7 Itsasmendi(チャコリ ヌメロ・シエテ イチャスメンディ バスク地方)
Itsasmendi Eklipse(イチャスメンディ エクリプセ バスク地方)
いずれもフランスとスペインをまたぐ、バスク地方のボトルたちです。
いろはわいんは地元だけで9割以上が飲み干されてしまう、地元で愛されている地ワインのなかでもキラ星な逸品を日本に持ってきているインポーター。
寺田さんいわく「バスク地方の方々は『飲むことと食べることに命をかけている』って言っているんですよ」。なんでもAll About 聖ヤコブこと「聖ヤコブの書」(5世紀の書物らしい。カリクストゥス写本とは別?)の一部、巡礼コースをまとめたピレネー山脈の歩き方の章に、
険しい山を越えると、そこにはおいしいワインと食事
という記述があったそうです。
この地の食は素材の味を生かしたものが多く、日本の食文化とも共通点があり、豚組しゃぶ庵の料理ともマッチするとのこと。ということで、スッポン鍋やスッポンスープの豚しゃぶと合う3本としていただいたのですが…。
マジで合うんだなあ、これが。特にロゼのイルレギー ロゼ アルギ ダンサと、白のチャコリ ヌメロ・シエテ イチャスメンディがマッチする!
スッポン料理の味って、出汁のウマさが際立つもの。だから風味重視で酸味は爽やかなグラスのほうが、出汁のウマさが引き立つんです。遠峰先生ちっくに、お…おお…とつぶやきたくなってくる。これがマリアージュってやつでしょうかもしかしたら。
赤のイチャスメンディ エクリプセもグレート旨い。ただし味に深みと重みがあり、これはダイレクトな肉料理とのマッチングがサイコーと思わせるもの。豚組 しゃぶ庵の料理だったら、とろとろ豚の角煮、蒸し豚 香味ソースがけと合うんじゃないじゃろか。
この3本のワインは、10月12日からのスッポンオプション/スッポン鍋がはじまってから頼めるみたい。そしてスッポンシーズンが終わると同時に終わるみたい。生まれし日、時は違えども兄弟の契りを結んだかのように、共にウマさが高まりますよ! どうですか。六本木で、スッポンを味わいながらバスク地方を旅してみませんか。
もちろんレギュラー陣のワインも、“究極の豚しゃぶ”を追求している、豚組 しゃぶ庵のレギュラーメニューとのマッチングを第一に考えられたものでしょう。こっちの旅もいいな。してみたいな。