新日本焼肉党のメニューを開いて驚くのは、一行目が日本語というところです。品物のの説明も日本語が先、そのあとに正確な英語が続いています。
これもまた、薄めることも歪めることもない、日本の店をそのまま持ってきたという演出の一つ。現地の人にも好評なようです。
最初にでてきたのはキムチとナムル。
そして、山盛りケールのサラダ。ケールの風味が食欲をそそります。
クアラルンプールでなんとユッケが食べられるとは。衛生管理を厳しくしているからこそ可能なのだとのこと。
そして牛すじと大根の煮込み。コクのある牛すじスープがお腹の準備をしてくれます。
これは、ビーフデミカツ。デミグラスソースでいただきますが、デミグラスソースって、こちらではどれくらい名前で通じるんだろう。
店で特に人気なのはタン。さっと焼き上げていただきますが、窓の外は日本だっけとさっきから勘違いしそうになります。
いよいよ本番の肉、というところででてきたのがプレミアム肉の舟盛り! これで1kgです。
この派手な演出がこちらではインスタグラムやツイッターにシェアされて話題なのだそうです。これは、みたことがあっても「うわあああ」ってなりますよね。
プレミアム赤身。いうことありません。マレーシアで、日本の焼肉。嘘のようですが真実です。
厚切りタン。これが本当に美味しい。硬さ焼き加減。完璧です。
シマチョウ、ホルモンもやってきます。
ここで先の記事で紹介した煙吸いが役立ちます。これは、きっとマレーシアの人々の目も楽しませるだろうなあ。
マレーシアでは豚は宗教上の理由で避けている人が多くいます。そこで肉を牛に変えての、牛タン角煮丼という品がメニューに。
肉寿司。もはや言葉がありません。ただただ、頬張るのみ。
そして牛骨ラーメンからの、
仕上げのメンチカツです。衣は薄めに、肉のジュシーな味わいを活かしたカツ。
店の皆さんの大きな声で送り出されて、素敵な時間は終わりを迎えます。
この地区は日本からの駐在員も多く、そうした人も来るそうですが、次第にそのほかの客も増えているのだとか。
「日本レストラン」という漠然としていて不満足なことが多い店ではなく、あえて専門店の良さをそのままマレーシアに運んだという力の入れ方に敬意を表したいと思います。
ここにきっと、世界における日本の未来の姿があるのではないか。そう思わせてくれるなにかがありました。
新日本焼肉党様、ありがとうございました!