第10食・昭和の雰囲気が残る駅ナカxジビエな居酒屋「剱茶屋」(上市) #富山デリシャス #オジ旅PR

富山編

地方の私鉄の楽しさって、「まだ生き残っていたのか!」という車両との再会もデリシャス。たとえば長野の長野電鉄は、小田急の元ロマンスカー、JRの元成田エクスプレスなどが走る昭和からの鉄道好きにとってはリッチな路線として有名です。

富山地方鉄道も、そう。西武の旧レッドアローや、京阪の旧2階建て特急車両など往年のスターが集っていてそりゃカメラを向けたくなるってもんですよ!

僕らが乗ったのは、かぼちゃカラーに塗装された14760系。おや、立山アートレインのヘッドマークがついていますね。

調べてみると、富山大学の生徒が提案した「動く美術館電車」構想に基づく観光電車みたい。

特急用として使われていたこともあるようで、シートがいい! 座り心地がいい! 窓の面積も広く、車内が明るい雰囲気なのもグー。

かぼ電に乗って向かったのは上市駅。スイッチバック構造の駅です。平地でスイッチバックってのはほんと珍しい。歴史を紐解くと、上市駅は過去に上市口駅と名付けられており、滑川と立山を結んでいた立山鉄道と、富山発着の富山電気鉄道が通っていました。その先にもう1駅、終点駅である上市駅があったのだそうな。

しかしこの2社が合併した結果、旧上市駅はお取り潰しとなり、現上市駅が爆誕。なお旧上市駅のさらに昔には旧々上市駅もあったみたい。ダム関連の本を読んでいても感じるのですが、鉄道事業の成り立ち生い立ちもその背景に政治家、地権者、事業家の存在が強調文字で浮き出てきますなあ。にやり。

閑話休題。富山旅の最終目的地となった居酒屋、「剱茶屋」にやってきました。こちら、実はブリしゃぶ発祥のお店なんですってばさ!

他にもイノシシ鍋など、ジビエ料理も得意みたい。期待しかない!

残念ながらイノシシ鍋は数日前からの予約が必要とのことでアウトー。代わりにイノシシチャーシューをいただきました。

へえ! 豚とぜんぜん違う! さっぱりしているのに味がのってる! ご覧のように、赤身が埋めた面積よりも、白い脂身の面積のほうが広いというのに。ははあ、さては自然を生き抜くために溜め込んだ皮下脂肪って量はあってもウマいんだな!

しめさばも美味しゅう。こっちは脂すくなめ。身そのもののウマさが日本酒を加速させちゃう。

なまこって苦手でしたが、こちらで食べた赤なまこ酢がうまいわー。ゴムゴムの身って書くと勘違いされそうだけど、臭みゼロでがっちりと硬い身だからこそ、ずっと噛んでいたくなります。

甘いタレに七味たっぷりなモツ鍋も好きだけど、ここの醤油味が立っているモツ鍋も美味しいわあ。シャキシャキ野菜とモツを一緒に噛んで日本酒で流し込み。これはよいシメです。旅の疲れがとれるシメです。

あー。旅っていいよなー。ごちそうさま!!!!!

 

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