呉の酒蔵で千福の日本酒を20種類くらい試飲させて頂きマイナンバーワンは「激熱」に決定! #オジ旅

呉編

呉市役所の観光課を表敬訪問したところ、オジ旅向けとして日本酒の酒蔵を案内してくださったんです。それが「千福」です。

「千福」というのは正確には日本酒のブランドで、戦時中は呉市の海軍を中心に「呉鶴」が、戦後は「千福」が非常に売れていたのだとか。

なぜ海軍向けに売れたかというと、このようにとある中佐のお墨付きがあったから。というのも、赤道を越えるような航海をしても「呉鶴」は痛むことなく、美味しさをキープすることができたからなんです。

火入れと消毒に力を入れていた「千福」ならではだそう。その徹底ぶりは今でも変わりません。秋の酒造りに向け、徹底して酒造りの機械を洗浄している酒蔵も見学させて頂くことができました。

手作業で日本酒を醸していた最盛期には、200人もの人が日本酒づくりのために蔵に滞在していたのだそう。そのため、公衆電話のような黒電話のシステムも展示されていました。

200人の人たちが飲む熱燗をつくるための酒燗機も。

工場見学をさせて頂いたあとは、お楽しみの試飲タイムです!

「千福」をはじめとして、実に20銘柄近くを一気に試飲させて頂きました。呉市は軟水だそうで、とてもやわらかい印象の日本酒が多かったように感じられました。つまりふんわり飲みやすい、と。

そんな中、最後に「どのお酒が美味しかったかね」なんて話していた時に「忘れてました」って出てきたのが、千福の「激熱(ゲキアツ)」です。

日本酒らしからぬネーミングですが、実はこれ、熱燗用の日本酒なんです。燗酒で呑ませて頂いたところ、ふんわりやわらかいけれど、しっかりと熟成感の感じられる良い燗酒になっているではありませんか! これは食事にも合う!

他にもぬる燗用の純米酒バージョンの「激熱レボリューション」もあります。東京でも広島の物産館で購入できるそうなので、熱燗好きはぜひともそちらで買ってください!

燗・ザ・ロックってなんだ!?

これは試してみたい!

実は「千福」は「この世界の片隅に」のクラウドファンディングに参加したり、劇中の電柱にもその名が出てくるくらい、縁があるのだそう。だから「この世界の片隅に」のラベルの日本酒も置かれています。

世界にここだけの「この世界の片隅に」バージョンの自動販売機も設置されてますので、聖地巡礼にいかがでしょうか?