北海道のなかでは内陸部の旭川は、ラーメン、スープカリー、焼き鳥、塩ホルモンなどなど海鮮に寄らない名グルメがどどんと集まっている街です。なかでもジンギスカンは旭川の名グルメ王であり、ソウルフードでもある存在。多くの飲食店でうまーいラムとマトンが食べられます。
全国区系のチェーン店でなければ、どの店も本当に美味しい。と言いたいけど、やはり名店の美味しさは一歩抜けている。「成吉思汗 大黒屋」でジンギスカンを喰らってきて、つくづく実感しました。
肉そのものだけじゃない。一緒に焼く野菜も味が濃厚、大地の恵みに涙しちゃいたくなるくらい美味いっ! しかも野菜のおかわりは無料だっ!
オジサン歴が長くなると口のなかで融けて消えていくような肉が次第に厳しくなってくるけど、羊肉だったらリミットまで攻められます。特に成吉思汗 大黒屋の1番セットに入っているヒレ、肩ロース、ランプの3品盛りがおすすめ! 赤身肉の旨さにハマった人こそ行ってほしい!
さっぱりしているけど味が濃くて、噛みしめるたびに羊肉の旨味が広がっていく生ラム肉の旨さを強く、強く実感できますから。
成吉思汗 大黒屋は味変スパイスがたくさん用意されているのもいいところ。
香ばしさがUPするガーリックパウダーに、シャープな辛味をトッピングできる激辛ハバネロパウダーはタレとまぜて自分好みの味にするがよい。ダイレクトに振りかけると肉の旨味がガツンと引き立つ大黒スパイスや白ごま、すりおろしニンニクもあるよ。最高だね!
炭火焼きの店なので、使われているジンギスカン鍋はスリット状の穴あきバージョン。ラムやマトンを焼くと、このスリットからも脂が落ちるのでヘルシー感ある肉が焼けますが、実は落ちる以上の脂が坂を下り、麓で待ち構えていた野菜キャッチャーが全身で受け止めます。
そして! 成吉思汗 大黒屋はこの野菜こそがパーフェクトに美味い!
元の生ラム肉が新鮮だし処理の仕方もサイコーなのでしょう。脂に酸化したような匂いはなくフレッシュ。融けて落ちた脂はただただ羊肉の旨味がいちばん詰まっている羊ジュースです。コイツで野菜のエッジが揚げ焼きっぽくなってきたらどうぞ召し上がれ。もともと味が濃い野菜に染み込んだラム肉の風味、そして絡みついてくるジンギスカンのタレが三味一体となって、ザクッとした歯ごたえと共に口のなかで爆発しますから。うーまーいぞぉぉおおと味皇様ロールプレイしたくなること確実です。
他にも分厚さMAXなTボーンステーキ、コリコリとした歯ごたえで食感までも美味しいラムタンなど、美味しいアラカルトも揃っています。でもあえて、1番セットだけで終わらせるのも勇気というもの。他にもいい店ありますから旭川。さあさあさあ。