本場な中華が恋しいから、そうだ 池袋、行こう。そしてまたスパイス買いに行こう

東京旅行

海外旅行が夢のまた夢となってきた令和2年。でも昭和時代とは違います。かの地の味を求めるならば、東京でも十分に満足できるのですから。

2020年9月のオジ旅の渡航先は東京都豊島区池袋。北口を出てちょっと歩いたその先には、池袋チャイナタウンというべき一角があります。

日本のチャイナタウンとしてはまだ歴史が浅く、観光客が集う場所ではありません。ゆえに、横浜や神戸のような、豪華絢爛な門はナシ。一見したところは昔から続いてきた池袋北口の街並みそのもの。ロサ会館はいまもありますし、小さい飲み屋もたくさん立ち並んでいる雑多な空間です。しかしよくよく観察すると、中国的フォントで書かれた飲食店の看板が目立ってきました。

80年代のころも美味しい中華料理の店があるなあ、と感じていた場所ですが、現在のように”チャイナタウン”と呼ばれるようになったのは2000年以降とのこと。新華僑と呼ばれる中国の方が集まり、中華の店舗が次々とオープン。都内において最大級ともいえる池袋チャイナタウンが成り立ちました。そういえば原作版の池袋ウエストゲートパークにもチャイナタウン話がありましたね。

さて本題です。多くの中華調理店があるということは、食材を仕入れられる店も必要になりますよね? 需要が増すなら供給も。ビジネス上、必須の計算式ですよね?

…と、いうことでお待たせしました。9月28日に伺ったのは、池袋北口を出てすぐ。雑居ビルの中にある友誼食府 (ユウギショクフ)です。品揃えが豊富すぎる中華食材のスーパー友誼商店と一緒のフロアにある、中華フードコートです。

ここのメシがね! 美味いのよ! 四川料理、上海、(中国)東北、台湾とバリエーション豊かな店舗が集まってるのよ!

足を踏み入れただけで八角や花椒の香りが伝わってきた。中国的食堂香な空間に、異国気分まっしぐら。何食べる? どれ食べる? と0秒でイグニッション間違い有りません。

やってきたのは僕的中華料理の王サマ、麻婆豆腐です。スパイスたっぷりのテクスチャーがたまりませんなあ。

辛さはお店の方のおすすめで、中辛と激辛の中間くらいにしてもらいましたが、これは米にもあうしビールにも白酒にも合うシビからっぷり。汗もじんわりと出てきて、身体全体で中華を味わっている感じ。

こういう本場感の強烈な一品って、一人では行きにくい専門店じゃないと味わえないものだと思っていましたが、フードコートでお気楽に頼むことができるなんて。池袋チャイナタウン、最高すぎます。

そうそう、友誼商店のほうも寄らないともったいない。特にスパイスが好きな人は、買い物袋をひっさげてくるべし。

だって安いんだもの。喉から鼻にツンっとくる、清涼感たっぷりのシビれがうれしい青花椒が40gで280円ですもん。これだけあったらご自宅麻婆豆腐も捗るというものだし、カレーやその他の料理にも積極的に入れたくなっちゃう。

旅をしたら現地のスーパーウオッチが欠かせない僕としては、友誼商店もベストアイランドすぎ。味覇(ウェイパー)があるあたりもいいツッコミポイントじゃないですか。

本場な中華が改めて恋しくなったら、そうだ 池袋、また行こう。そうしよう。