日本語だってままならない。だから外国語を覚える余地がない。海外旅行ですか? 現地のSIMとGoogle翻訳があればよくないですか?
そう思っていましたし、今もその気持ちは残っています。しかしフィリピン・セブ島のCEGA(CEBU ENGLISH GLOBAL ACADEMY)で受けた英語の授業に、「I like English.」と言える感情も沸き立っています。
もともと英語とのふれあいはほぼ中学止まり。高校は工業高校でしたし、その後は音楽系の専門学校に進んだために、単語帳をペラペラとめくることもなく、会話をすることもなく、受験のための英語も修めることなく47歳まできました。いわば、This is a pen.止まりの人生です。でした。
そんな僕が、2日だけとはいえ海外で英語の授業を受けるだなんて。ある意味面白い。一分の隙もなくI am not english.な自分は授業を受けてどのように心が動くのかを期待してやってきたんですCEGAに。
chapter.1 実力を見るためのレベルチェックテスト
旅の日程は3泊4日ですが、授業そのものは2日しか受けません。そのため本来は授業開始日の朝に行われる実力テストを到着日に行うことに。
問題の難易度は段階的。最初の方の選択問題は55点満点で24点で半分以下。さらに筆記問題は10点満点で0点。ものの見事にまるでデキないコです。生まれてきてすみません。
レベルは5段階あるランクの一番下のBEGINNER、のさらに3段階あるなかでも一番下となる1L。恥ずかしい、というかは、本当にここに来てよかったんだろうか、という想いでいっぱいです。いっぱいいっぱいです。
chapter.2 (なぜか)笑いが絶えないグループレッスン
CEGAの授業は1on1が中心ですが、僕らの1コマめはグループレッスン。ディスカッションやプレゼンと主とした内容です。
本来はすでに受けている生徒さんと一緒のグループだそうですが、今回はオジ旅メンバーだけのグループにしてもらってsaved! 飲んでいるときと変わんない。笑いだらけ。オチあるネタでないとダメなんじゃないか、と間違った思考回路になるほどで、これはこれでヤバいでしょうが。
レベルはそれぞれ違いますが、内容はクイズだったり、ゲームだったり、チーム戦だったりと楽しみながら英会話に触れられる時間帯でしたね。中には生徒全員で料理を作りながらの英会話という時間もあるそうな。
chapter.3 千本ノックなDMEメソッドにHPバーはレッドゾーンどころかオーバーキル
一番キツかったのがこの授業。先生の喋ったことをそのままリピートしたり、同じ文体を維持したまま答えていくのですが、ハイレスポンスを求められるんですよ。
英語を日本語に翻訳して理解、日本語の返答を英語に翻訳して…というプロセスは一切合切排除。打てば響いて、叩けば鳴っていかないといけない。しかし2回の授業ともに当たれば砕かれるだけ。ティーチャーBing、ごめんよう。
32号ヨシいわく「素振りのようなもの」で、地道に自分を慣らして詰めていく感じがピアノ教本のハノンを思う出しましたねえ。まじ、きつかった。
chapter.4 優しい世界・各種マンツーマンレッスン
その他のレッスンとしては日常会話、旅行会話、文法、発音、ボキャブラリーやビジネス英語などがあります。やあ、こっちは楽しかった…。
DMEメソッドがキツかったからの反動もありますが、先生がこちらのレベルに合わせてくれるので喋れるまでゆっくりと待ってくれるんです。マイペースでいられるという安心感。「I Like Google translate.」と言ったら「No!」で「英語が好きだといってごらん!はいリピートアフターミー!」と、笑いながらプッチ怒られたり。
日本の冗談が好きだけど内容はかなりズレてて、それがまた面白いティーチャーSharon。写真話で盛り上がってお互いのInstagramを見せあったティーチャーRoda。他にも魅力的な先生ばかり。穏やかで優しく見守ってくれる、フィリピン人のホスピタリティの高さに、こんなにも英語がデキない自分でもここにいていいのだと。そう、前を向く力をもらったなあ。
chapter.5 2日を終えての卒業式
たったの2日間。どの授業も集中していたから時間がすぎるのが早かった。
されど2日間。日中はほとんど英語漬けだったから親しみがでてきた。
そして頂いた、卒業証書とティーチャー’sのコメント。グッ、ときます。
短期間ですが濃厚に英語と向き合い続けてきたから、単語を知らないし書けないし喋れないという自分の弱点とも向き合い続けました。でも恥ずかしいとか申し訳ないという気持ちはほとんどないんです。
日本の学校だとこうは行かない気がしてる。仕事でいくつかの英会話教室の授業を見てきたのですが、TOEIC対策が主だったからか詰めて&詰めこんでというフィジカル次第な感じがしたんですよね。
CEGAは違いました。先生は生徒のレベルを高めようとしながら、楽しい時間を提供してくれることに腐心してくれて、居心地がよかった。「CEGAの先生たちはお母さんみたい」と1号&4号が言っていたのですが、確かにそうだ。見守ってくれている存在なんですよね。
ほんと、ほんとありがとう。
Final chapter. 拙いからと黙るのではなく、話してみたいという気持ち
ほんとにたったの2日でした。しかも1日の授業は6コマ。この短時間でなにかモノにできるとは思ってなかった。でも気がついたら、今までは音でしか覚えなかった英語の歌詞がほんのちょっとだけ理解できるようになっててワンダー&ミラクル&マーベルでおかしいったらホント!
身につけた単語数はそう増えてないと思うんです。授業の内容も僕のレベルに合わせて、中学1年のカリキュラムだった気がします。でも笑って話して、真面目に話して、また笑いながら話していたら、あらまあ。そして卒業してからなんとなくだけどDMEメソッドの効果もあるのではと感じちゃって。
何を言っているんだ。というツッコミはあるでしょうあるでしょう。でもセンテンスで伝わってくる気がしたんですよ。
そして拙くてもいいから、まずは自分の言いたいことを伝えたいというモチベーションもグイッと右肩上がりです。Google翻訳は確かに便利です。でも「これいくらですか」「これください」といった会話に留まっちゃう。コミュニケーションにホントもウソもありませんが、もっと理解したいし伝えたいという欲を叶えるにはUI含めてまだまだ。やはり、自分が英語と触れ合わないと、英語での会話は楽しめないのですね。
また行きたいか、と言われたら答えは全力でYES。他のセブの日本人向け英語学校を体感してみたいという気持ちもありますし、状況が許せばチャレンジしたい。安いし! 1人部屋のアパートメントでも一週間4万8700円~(1日の授業4枠)や5万8400円~(1日の授業6枠)ですもん! ここに朝昼晩の3食ごはんもつくんですもん!
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このエントリーは
フィリピン留学ラジオ
CEGA
の提供でお送りしました!