でもリカバリーは可能です。ありがとう三崎魚市場食堂さま。
品川から京急のホームに向かう途中から、「この先はマグロあるよ!」といわんばかりに三崎や横須賀をアピールするポスターが目に入ります。確かにあっちのマグロは美味しい。何気ない居酒屋で食べたマグロの刺身も、赤身からして旨味たっぷりで幸せいっぱいになれました。
とある週末。仕事で必要な写真を撮りに、港に行かねばならなくなりました。ああ、じゃあ三崎に行ってみようか。実は毎週日曜日の早朝、三崎朝市協同組合の敷地内で朝市が開催されているそうなんです。フレッシュな魚を市場価格で買えるだけじゃなく、マグロを使った料理もいただけるとのこと。そりゃあ気になるでしょそーでしょ。
土曜日の仕事を終え、横浜のホテルでビバークしましょう。新デジカメの作例を撮るという目的もあり景観のいい部屋を撮りましたが、いやこらすっごいな。
翌朝、横浜発朝5時6分発の京急に乗り三崎口駅6時17分着。そこからバスに乗り換えて、7時前には三崎漁港に着きました。朝市のために昨日の夜はちょいとしたツマミしか食べなかったし、めっちゃお腹へってる。さあ、フェス会場はどこだ!
ここか! 三崎漁港のバス停から歩いて10分くらいのとこだ!
しかし賑わってはいるけど、混んでいるという雰囲気はない。密とならないよう注意しているのかな。でもなんだか片付けをしている方もいます。ずきゅーんときた。いやな予感、した。
うわあああああ! 品切れにつき閉店ですか! おしまいですか! 朝の7時で!
鮮魚はまだまだ売っているんだけど、目当ての漬けマグロ丼やマグロフリッター丼は影も形もありません。甘く見てたー。泣けるー。
唯一食べることができたのはマグロのちまき。…うわ、美味しいなこれ!
スイート重視で甘辛く煮付けたマグロとシナチクがごろんごろん。お米の甘さも足されて、なんだか豚の角煮おにぎりっぽさもある。脂の旨味が隅々まで行き渡っているんですよ。
だからこそ残念極まる…けど、残り物にも福はあるのです。
救いの神こと三崎魚市場食堂は、三崎市三崎水産物地方卸売市場の2階にいました。日曜日は朝の5~10時、11~16時まで営業している市場内の食堂です。これはこれで気持ちがアガる食処です。
朝市で食べられる丼飯とはビジュアルも価格も違う。上のランクとなってしまいます。でも東京からここまできて、生のマグロを食わずに帰れるかっ。いただきます!
肉厚の刺身はザクッとした弾力いっぱいの歯ごたえ、あり。土日が休みだから金曜仕入れのマグロだったのかな。いい感じに熟成されたもっちり感もある。これは美味しいですよマジで。
次回行く機会があったら、自宅からバイクで行くか。いや、もっと三崎の味を楽しみたいから港の近くで泊まるか。ネクストチャンスの楽しみが増えたということでこれは勝ちです。第1試合の朝市では負けましたが、最後に勝てたと思えたらいいのです。シェイクスピアだって言ってるじゃん。All’s Well That Ends Wellってさ。え、あれってハッピーエンドの物語じゃないの?