日産北海道陸別試験場のカントリーロードを走るノートe-POWER #オジ旅PR #日産ノート #陸別町

今回のオジ旅、目的は3つありました。1つは日本でいちばん寒い町、陸別で熱燗を飲むこと。1つはノートe-POWERで北海道で走ること(協力 日産自動車/日産レンタカー)。そしてもう1つは、陸別町にある日産の北海道陸別試験場にお邪魔すること。

お願いしてはみたものの、まあムリでしょうなあ、とオジ旅の面々は言っていました。ところが、お昼時のタイミングにお邪魔できることになったのです! あ、ありがとうございます!

地域によって気候が大きくことなる日本です。全国で安心・安全な車を販売するには、極寒のテストコースも必要です。実際に北海道には、車メーカーやタイヤメーカー、部品メーカーのテストコースが存在しています。

日産が持つ北海道のテストコースは、最低気温マイナス38度、オーロラを観測できることもある北海道陸別試験場。過酷な土地にテストコースを作った理由は、安定した寒さがあり、積雪もさほど多くないから。確かに日によって寒暖差が激しい場所では日々のテスト結果に狂いが出てしまいますし、積雪が多すぎるとコースのメンテナンスに時間が取られてしまいますね。

ここにはドイツのニュルブルクリンクを模した峠道のカントリーロード、アウトバーンを再現した高速周回曲線路、高速走行からの急制動やレーンチェンジ時の操縦安定性をチェックする直線路、圧雪路、シャーベット路、氷結交差点路、坂路、登降坂路、ダートサーキット路といったコースがあります。最低気温がプラスの時期は夏場の実験を、マイナスの時期は冬場の実験を行っています。

第一期の工事が完了し、運用開始したのは1991年12月。時期を考えると、1993年に発売されたR33スカイラインの実験などを行っていたのでしょうか。

最初に作られたコースの1つ、カントリーロード。一周7kmで、ジェットコースターか!と言えるほどのアップダウンが多いコースです。

冬場は雪の峠道をイメージしており、除雪はしていません。この状態で操縦安定性や乗り心地のテストを行います。

こちらは坂路です。10パーセント、15パーセント、20パーセントの3つの斜度のコースがあり、さらに積雪路、半積雪路、半凍結路での走行実験が行えます。

なんでも小樽あたりだと、急坂+積雪/氷結路が多いとのこと。北海道陸別試験場ではそのようなシチュエーションであっても安全にコントロールできるのかどうかを、日々実験しています。

なお氷結坂を歩いて下ることはムリ! 確かに、雪道に適した長靴であってもグリップする気配はいっさいありません。

そんな道であっても、片側の車輪が除雪されているならノートe-POWERはぐんぐんと登ってきました。FF、2輪駆動車ということを忘れてしまいます。

こういう道、エンジン車だとスリップからの雪を固めて磨いてより大変なことになる未来が想像できますが、駆動輪のトラクションをきめ細やかにコントロールできるEVは適しているそうですよ。

1999年12月には登降坂路などの第二期工事が完了。そして全域を大きく囲むような高速周回曲線路は2006年8月に完成しました。

この高速周回曲線路はなんと右側通行。“アウトバーンを再現した”と前述しましたが、走行ルールや看板もドイツのアウトバーン事情に合わせてあるんですね。

300km/hを越えるテストも行われるコースですが、GT-RやフェアレディZのようなスポーツカーだけではなく、ファミリーカーもこのコースでテストを行います。それぞれの車種には最高速度域が設定されており、その速度域内での操縦安定性をチェックするんですね。

なお陸別試験場内には、陸別町小利別地区の水源となる湧水があります。ここで汲んだ水は ミネラルウオーター「陸別百恋水」(りくべつひゃっこいみず)として、コンビニなどで発売中。

他にも10月には試験場を開放して「日産カップ陸別こがらしマラソン」を開催したり、「日産カップオールジャパンパッチ選手権大会in陸別」(4月)や「ラリー&オフロード」などのイベントもサポート。地域との共生にも力を注いでいるんですね。